遙かなる空へ

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(どうする家康感想)5話&6話

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感想、少し変えました。

忍びの存在と価値観を生かしてる構成が本当素晴らしい、因みに忍び装束の色、実際は黒では無く、茶色や薄い紫色が多かったようです。

どうする家康、5話及び6話、忍びと言う底辺故の図太くも誇り高い志、親と子、三河駿河と言う枠を超えた情と願いが印象的な回。

 

家中からイカサマ師呼ばりされる、正信と同様かそれ以上に嫌われる伊賀の忍び、一般的イメージの寡黙な影の住人とは間逆の、素行の悪い盗賊同然の風貌に品の無い言動は上司の半蔵が嫌うのも無理無い。

 

だからこそ主の為に文字通り命を掛けて任務に挑む姿、大鼠が半蔵の命と共に金=息子や孫を幸せにする物と願いを託し散って行く様は学も富みも無い底辺の者故の信念と情の証。また大鼠らの意志を次いだ半蔵、正信の復活戦の上ノ郷城攻めは、城兵や死体に成りすまして侵入、本陣で突入成功の合図を目にする家康達のカットが目に残りました。

 

5話でお田鶴を信ずる余り救出作戦を洩らした巴(その密告役のお田鶴も純粋に瀬名達を助けたい一心で動いてたのが辛い)娘と孫の為に家康との人質交換に応じない氏直を今は亡き君主、義元が背負っていた主としての誇りと責任を噛締めるよう一喝、別れを惜しむ瀬名に女は大切な人の為に命を賭ける者 貴方も何時かその時が来る、との願いを託し行かせたその姿は、於大の方とは違う意味で乱世で生きる女性の生き様を痛感した。(ただ、瀬名の今後を知ってると巴の言葉も手放しで喜べない。)

 

生き様と言えば、鵜殿 長照は言わずもがな、氏直に最も忠実ながらも瀬名らに非情に成り切れない岡部 元信、侍女たねと瀬名のやり取りを遣る瀬ない表情で見つめる兵士、ただ脇役として画面に映ってるだけでは無い、作品の中で生きている今川の人々の描写も見応え有りました。

 

次回、家康の改名+一向宗との出会い、予告は比較的ほのぼのな雰囲気だか、どうなる?。