遙かなる空へ

気楽にマイペースに、少しでも前向きになれる何かを届けられたら。

(86-エイティシックス- 感想 3話)

レーナが己の立場を自覚する時がこうも早く、最悪の形で現れるとは・・・

セオト役の夏美さんの演技は冗談抜きで凄いです。

86 3話 レーナが己の甘さを理解する云々と前回言ったが…個々までしてとは汗、(まだ3話です)

 

沼地に浮かぶ黒煙を苦々しく見つめるセオトのカットから一転して青空の下洗濯ついで水浴びをする女性陣とそれを覗き見する、セオト、ハルキ&巻き込まれたダイヤ。

 

異性への興味に対しては良くも悪くも純粋なダイヤだが、やはり人の本能には勝てずつい前のめりになり不運にも見つかり愛しのアンジェから慈愛深いご褒美?を受けるのであった。(しかし眼福な恋バナ語ってる中物音に対し瞬時に銃向ける女性陣に良くも悪くも少年兵の姿感じて複雑)

 

その日の夜、何時ものレーナの定期報告の最中クレナは怒って部屋を出て行く、幼い頃アルバに両親を玩具同然に殺された悲しみ、恨みもさる事ながら、それ以上に許せないのは自分達の掛けがえの無い日々を邪魔してること。

 

端から見たら年相応のコミカルで微笑ましい日常も、何時石ころの用に消えさる(それこそ1話のクジョーが記憶に新しい)か分からない彼等に取って仲間と過ごせる日常の日々は僅かな時間すら愛おしい。

 

それなのに半ばうぬぼれた正義感と理想で割り込んでくるレーナはアルバで有る事をぬきにしても受容れられない、それはクレナを追ってきたダイヤいやスピアヘットが少なからず抱く感情であった。

 

とは言え、偏見と無縁のレーナの語りに86も何だかんだで和んだのが、軽くジョーグや体験談、宿舎で飼っているネコの話題などで会話を弾む(最も86が大人の対応をしてくれてるも大きいのだがまた、レーナの私達を恨んでますか?で一瞬空気が変
わる間や淡々とスケッチを黒く塗りつぶすセオトの模写が重い)。


先のレーナの恨んでるか?にカイエ キルシェブリューテはアルバへの恨みや戦う恐怖が無い訳では無いが、だからと彼等全員が悪人とは思わない、86でも悪人はいたようにと答える一方で彼女に尋ねる,何故自分達に其処まで寄り添うのか?。

 

レーナが語った理由、2話でも軽く触れた、戦場に父と共に行った際、レギオンに襲われた所、偶然通りかかった86に助けられた、彼は俺達はこの国で生まれ、育った共和国人、国を市民を守って戦うのは義務であり誇り、だから俺達は戦うんだと。

助けてくれたその人の言葉に答えたい、戦わさせておきながら、それを見届けない、まして知ろうとしない事等許されない。

 

その理由にカイエは歓心しつつ、彼女を処女箱入り娘との評した、少し言葉を交えただけでも、レーナの偽りの無い理想と優しさがカイエには伝わる。

それだけに、一種のおごりや危うさを見出したのだろうか。


後日アレットと引っ張り出した、地図の元86と戦うレーナ、相変らず桁違いの強さのシンに連動してカイエの班も行動を始めた、

 

その先に何故か戦車型が不自然に止まっているのが画像に写る、妙だと調べるとそこは湿地帯、唯でさえ紙装甲のジャガーノートが入れば、声を上げて呼び止めるが既に遅し、死にたくない・・・ 悲痛極まりない言葉と共に気さくで愛嬌の良い彼女は余りにも呆気なく消えた・・・。

 

更にレーナの詫びる言葉に溜まりに溜まったブラストレーションが爆発したセオトの怒り恨みの言葉が容赦なく突き刺さる、1度も僕達の名前を知ろうとしなかったくせに。その言葉でレーナは最悪の事実を知った自分は何も見てなかったと・・・。

 

序盤のコミカルな青春劇 少しだが打ち解けたように思えたが、甘かった・・・レーナの信念の訳、カイエとの交流も レーナは何も理解してなかった事実を突きつける布石だったとは、しかもカイエが何のカタルシスを無いまま退場というのが最期の言葉含め
生々しい

 

またセオトの激号した台詞、顔出なくても感情のぶつかる感覚が伝わるのは凄い、演じた夏美さんの演技力が伝わるので是非とも聞いてほしい。 

 

次回 4話 本当の名前を